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2006/06/01

楽団あぶあぶあ」&「ミュージカルチームLOVE

みんな一緒:バリアフリー新世紀 ともに歌って心重ねて 知的ハンディ乗り越え
 ◇語り合った言葉でオリジナル曲--3日・東京公演

 ◇「楽団あぶあぶあ」&「ミュージカルチームLOVE」

 知的ハンディを持つ人たちの「楽団あぶあぶあ」と、同様の障害のある若者で作る「ミュージカルチームLOVE」が3日、「すみだトリフォニーホール」(東京都墨田区)で公演し、ミュージカルなどを披露する。東京公演は04年に続き2回目。前回の公演ではフィナーレで観客もステージに上がり出演者と一緒に合唱するなど、会場は感動に包まれた。【石塚淳子】

 「楽団あぶあぶあ」は82年、音楽好きの神戸市内の養護学校高等部の在校生と卒業生が中心となって結成。メンバーはピアノ、ドラム、マリンバなどを演奏し、レパートリーが1曲だけの時からコンサートを開いてきた。

 「あぶあぶあ」が活動を始めて10年が過ぎたころ、メンバーから「若い人たちと活動をしたい」と声があがった。「あぶあぶあ」を慕う当時10代だったハンディのある神戸、大阪在住の若者たちが、その声に応え、「ミュージカルチームLOVE」を結成した。

 メンバーは、作業所や工場などで働いて活動資金をねん出し、仕事が終わってから練習に励んでいる。00年に米国のニューヨークとニュージャージーで初の海外公演を成功させ、04年6月にはスペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリア教会で平和祈念コンサートも行った。これまでの公演は国内・外合わせて約190回に上る。

 ハンディを抱えているため、1曲を仕上げるのに1~3年という長い時間がかる。オリジナル曲は、メンバーが話し合いの中で語った言葉や考えを膨らませて作詞し、仲間の一人で、作曲家の水本誠(せい)さんが曲をつけている。

 今回の公演では、オリジナル曲「With You Smile」など10曲を演奏し、ミュージカル「LOVE&HEART」を上演する。新曲の「きみに伝えたい」ができたのは、「どんな時にうれし涙を流すの?」と尋ねられたピアノ担当の有本敏之さんが「ありがとうって気持ちになった時」と答えた一言がきっかけ。この一言に、他のメンバーの言葉を盛り込み、詞が誕生した。

 主宰者のひがしのようこさんは「メンバーは知的発達に遅れがあるが、心の発達は遅れていない。私たちが音を重ねることで心を重ねてきたように、ぜひ多くの人に会場に来てもらい、歌声を重ねることで心を重ねてほしいと思います」と話している。

 開演は午後1時で、入場料3000円(全席自由)。問い合わせは公演事務局(電話03・5565・3588)。

毎日新聞 2006年6月1日 東京朝刊

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